【節約】熱帯魚用ヒーターの電気代について|熱帯魚飼育初心者の庭~綺麗な水中庭園の作り方~

【節約】熱帯魚用ヒーターの電気代について

ヒーターは、基本的に最も電気代を食う器具のひとつです。

温度固定タイプも、温度設定ができるタイプも、水温が下がれば自動で作動し、
設定温度まで上がれば自動で切れ、またある程度下がったらオンになる、というのを繰り返します。

つまり、ずーーーっと熱くなりっぱなしではありません。


以下に、かなり大雑把ではありますが、目安となるワット数別の1ヶ月分の電気代を記載いたします。


稼働時間は1日12時間、1kwhの単価は27円で計算

10W    97円
20W   194円
30W   291円
50W   486円
100W   972円
200W  1,944円
300W  2,916円
400W  3,888円
500W  4,860円


小型水槽が1台だけという状況なら、ヒーターを設置したところで、
お財布に大した影響はありません。

しかし、さすがに100Wを超えてくると1ヶ月の電気代がプラス1000円程度上乗せされてきます。
電気代を少しでも安く抑える手段はないものでしょうか?


水槽の大きさに合わせたヒーター選び


基本的には、水槽の大きさに合わせて、ヒーターのワット数も大きくしていきます。

以下が基本的な水槽サイズとワット数です。

~30cm   50W
~45cm  100W
~60cm  150W
~90cm  300W
~120cm 500W



では、大きな水槽に小さなワット数のヒーターを、
逆に、小型水槽に大きなワット数のヒーターを入れたらどうなるのでしょうか?



大型水槽に小さなワット数のヒーターを入れると


例えば大型水槽に小型水槽用のヒーターを入れたとすると、単純にパワー不足となり、

・目的の温度まで上がるまですごく時間がかかるか、
・全くその温度にならないか、


のどちらかになります。


ということは、常にスイッチオン状態となり、電気代はかさみます。
通常、ヒーターは目的の温度まで上がると、自動的にスイッチが切れます。
そしてある程度水温が低下すると、また自動でオンになります。

オンとオフを繰り返しているのですが、電源が切れるのは、目的の水温に到達してからなので、
目的の温度まで到達できない力不足のヒーターは、ずっと全力で頑張り続けている状態になってしまいます。


☆コラム☆

たまに、全く真逆の意見で、ちょっと弱いワット数のヒーターを入れ、
ずーっとオン状態にしている方が、電気代は安く済む、という意見を目にしますが、
筆者はこの意見には疑問を持ちます。

この主張をする方の意見は以下のようなモノです。

「電化製品は、電源を入れた時に突入電流(始動電圧)という、
 定格の電流よりも強い電流が流れる為、オンオフを繰り返すと電気代がかさむ


確かに、電化製品は電源を入れると突入電流が発生するものがありますが、
白熱電球やコンデンサーを持つような機器に発生するので、
水槽のヒーターに関しては、ほぼないと筆者は考えております。

仮に突入電流が発生したとしても、その時間はわずか0.1秒ほどであるために、
電気代に影響を与えることはないと、判断しております。




小型水槽に大きなワット数のヒーターを入れると


今度は小型水槽に大きなワット数のヒーターを入れた場合ですが、
これは基本的には問題にならないことが多いです。

ただ、小型水槽に対して大型水槽用の500W程度もあるヒーターを入れるとなると、さすが問題が生じます。

ヒーターはワット数が上がるほど、ヒーター本体が大きくなるので、
小型水槽に大き目のサイズのヒーターを入れようとすると、悪目立ちしてしまう、
もしくは入らないということが起こりえます。

水槽に入ってしまえば、ハイパワーのお陰ですぐに目的の水温まで上がります。
目指している水温までの到達時間が短くなるということですね。

リスクとしては、パワーがあるため、ヒーターの上にエビなどが乗っていると火傷の可能性があることでしょうか。
これは専用のカバーを被せることで、ある程度軽減できるかと思います。

基本的にワット数が大きくなるほど、電気代が高くなる傾向にありますが、
電気代は、ワット数×使用時間なので、高いワット数のヒーターを設置したからいって、
必ずしも電気代が爆上がりするわけではありません。




節約術


ヒーターは作動時間が少ないほど電気代が節約できるので、
節約の方法としては、目的の温度まで上がった水温を、いかに低下させないかがカギになります。

手軽にできるのが水槽に断熱シートなどを貼ることです。
専用のも販売されていますし、100均の窓ガラスに貼る断熱シートで代用することもできます。

見た目は悪くなりますが、断熱シートを張る面を多くすれば、
それだけ水温低下の速度を遅らせることができます。

断熱シートよりも効果的なのが、発泡スチロールの板を張り付けることです。
水温変化、節約を最優先に考えるなら奥側と左右の三面を断熱材で覆うと良いです。

また、水槽を置いている底面からも冷気は伝わるので、
水槽の下にも断熱性のあるシートやゴムマットなどを敷くと効果的です。

これらは冬だけでなく、夏場の水温上昇を緩やかにする効果もあります。



また外部フィルターを使われている方は、ホースやフィルター本体も、
断熱シートなどでくるんでしまうと、さらに効果的になります。

結構ホースを通る間に冷えると聞きますので、電気代が気になる方は、
試されてみてはいかがでしょうか?


2020.03.19 | コメント(0)このブログの読者になる更新情報をチェックする
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